いつもと同じ部屋は
ただ一人の存在だけが足りない
カーテンを開ければ窓のむこうは
一緒に見る人がいないだけで

  周囲まわりを見ても何も変わっていない
  僕さえ変わらなければ また毎日に埋もれられるだろう

僕の部屋の椅子が一つあまってしまった
けどしばらくは僕が使おうかな
君が昨日まで見ていたものを
今なら見れるかもしれない
君が今までいた場所には
浅い光が射すだけだけれど


すぐに戻れると思っていた日々は
そう簡単にはやって来なくて
窓のむこうの景色は
静かに同じ巡りを繰り返していた

  気づいたのは もうあの日常は戻らないということ
  あの時間は 二つの存在あってのものだったから

僕の部屋は まだ何も変えていないんだ
まだ少しだけ残った温かさを感じていたいから

君が今までいた場所には
浅い光が射すだけだけれど