惑 い の 香 、刺 さ っ た 棘
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堕ちていく あなたの香りに抱かれて
狂っていく あなたの微笑みに惑わされ

君の横顔は哀しいくらい綺麗
私の痛みに触れないで そんな風に優しい顔しないで
逃れたくても求めてしまい、私をまた縛りつける

好きじゃないくせに
全部じゃないならいらない でもあなたのひとつだけでも欲しいの
私は私を見失ってしまい、あなたの中で迷子になる


その痛みが心地よいくらいならまだよかったのに...


不毛な恋ほど繰り返されるの
その度に傷つけられるのに ひどくなっていくこと分かってるのに
それでも私はまた求め、もう引き返せないことに気付いてる

優しくして 傷つけて 今だけでもいいから
矛盾した想いの歪みに私は揺れて、また自分で自分を傷つけて
私は今も欲しい物が手に入らなくて泣きじゃくる子供のようにその場を動けない


迷子の私を誰も探しに来てはくれないの

甘い香りは私を狂わせ、棘が刺さっても気付けない
痛みに気付いてからも、私は再び香りを求めてしまう
何度も香りを求めるがあまり、さらに棘が私の奥へ深く突き刺さろうと

誰か見つけて、もがく迷子の私を棘がその場所へ縛り付ける
もうその棘を抜くことができないのなら、私は...


どうしてこんなことになってしまったの、その言葉は言わない
そんな言葉ひとつで私達の全てを終わらせてしまうくらいなら
飼い殺しでいいから痛みを連れたまま私をあなたに惑わせていて


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コメント:時に人はどうして自らを傷つける道へと進むのでしょうか


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