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幸 せ の 雫
--------------------------------------------------------------あなたと過ごした日々は今も鮮烈に記憶に焼きついている 手を握り返してくれたあの空の下、空気の匂い 仲睦まじい鳥を見て、お日様の下、幸せそうに微笑むあなた 水面に揺れる光の美しさ、樹々のざわせき、一日一日が幸せ 小さな幸せが集まって、雪のように儚く降り積もりながら私を満たす 約束したね 「いい子で待っていたらいいものをあげるよ。」って 私待ってたの あなたがもう帰らないことも知らずに 籠の中の二羽の鳥を見て、微笑み待っていた、今日も幸せ 外からはしんしんと絶え間なく聴こえる涼しげな音 窓の雫を指でなぞったなら、星の見えぬ漆黒の空 するりと抜けるように其れは零れて落ちたの 黒い鈴の音が部屋の中に響き渡る 「いい子で待っていたのに!」 つがいの鳥が籠から羽ばたいた また今日は時雨、あなたを思い出す涙雨 幸せとはこの指から零れ落ちる雫のように儚い --------------------------------------------------------------
コメント:黒い鈴の音というのは黒電話です。あさき氏の楽曲影響濃し。 ▽前頁に戻る Copyright(c)emiemi 2002-2006 All rights reserved.
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