無 慈 悲 な 世 界
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幸せを知らぬ私の初めての幸せ
初めての我侭を知った、初めての望み

「ずっと一緒にいたい」
流れ星にそう祈った それだけが私の願いだった
ただあの人の側にいることだけ、それだけなのに

なのに世界はどこまで私に意地悪するの?
たった一つだけの私の小さな願い事も世界は無視した
あの人は想いを馳せ輝く星となり空に堕ちた


神様なんて信じていない

何も信じられないこの世界で
唯一信じられる人を世界は奪った


帰ってこなかったの 彼だけ・・・彼だけ
どうしてあなただけ?あなただけいないの?
どうして私の願い事はただの一度も叶わないの?何も届かないの?
返して 返してよ お願いだから それしか望まないから

叫びは無慈悲な世界にかき消されるだけ
嘆きは誰にも知られず世界の哀しみに打ち消されるだけ
波紋のひとつも起こることなく、のまれていった・・・


小さく息を飲み込んだ

「・・・さよなら、最低な世界。」


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コメント:元のお話は種関係だと言っておきます。結末は違いますが。
      「カナシイウソ」とは別の話ですがちょっとだけ関係しています。


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