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白 い 花 を 持 っ て
--------------------------------------------------------------遠くからずっと見つめていた 遥か昔から、幼い頃から ずっとずっとただ見ていた、いつでも見ていたんだよ ああ、君は綺麗になったね まるで純白で一点の穢れもない花のように清く美しくなった 「・・・君を選んでよかった。」 これから君のところへ行くよ 真っ白い花束を持って 初めて君に声をかけるんだ 遠い空、君の姿を浮かべて僕は笑う この鼓動も 胸の高鳴りも全て君のものだ だから僕を見つけて その瞳に映して 「早く会いたい。」 やがて遠くに君の姿を見つけた 君は綺麗だからすぐに見つけられる どんなに遠くにいても関係ない ああ、もう全てが我慢できない もう この溢れる想いを 青年は静かに少女へ近付く 少女の視線がゆっくり男の方へと映された 「・・・×××」 少女がわずかに後ずさり、黒い瞳が大きく見開かれる 白い花びらが空へ舞い、地面は赤く染まった --------------------------------------------------------------
コメント:ストーカーさんのお話。純粋すぎる愛はこの世界では罪なのでしょうね。 最後にどちらが血に染まったのかはご想像にお任せします。 ちなみに×××の部分は少女の名前です。 ▽前頁に戻る Copyright(c)emiemi 2002-2005 All rights reserved.
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