道 端 の 小 さ な 花 と 太 陽
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花はいつでも美しく花開く

いつか枯れて終わるのを知っていながら
いつか美しさを忘れられるのを知りながら・・・

ある日道端に咲いてる小さな花に出逢った

誰にも気付かれないのに日陰にひっそり咲いてる
その小さな命を儚く思うのと同時に羨ましく感じた
ちゃんと君は地面に強く根付いているから

一度も折れることもなくずっと太陽を見ていた
その姿が眩しくて、綺麗で、羨ましかった

突然硝子が割れたように綺麗なまま幼く散っていく命
何も世界の醜さも知らないまま消える灯火
遠くの世界を知ることもなく消え去った 切ない種を残して

・・・そして目指していた太陽になった

今まで見向きもしなかった人が、皆、君の事を可哀相な花と言った
でも違う、ちゃんと誰かに愛されていた君は幸せだったよね?

それに私はちゃんとその生きる姿を見ていたよ、いつでもずっと
きっと忘れない、きっと忘れないよ、片時も
その美しさを、強さを、暖かな時間を
私の記憶の中で確かに君は生きていた 生きた証を残したんだよ
たとえ君がいた時間が世界の一瞬でも私には永遠の記憶だった

私にとっての君はお日様だった
君はこれからも私の側にいて
心の中で今もなおずっと生きて輝きながら
道を照らしてくれるのだ、ずっと一緒に
誰にも知られずとも私の中でひっそりと咲いている

そう、これは終わりではなく始まり


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コメント:障害を持っていて亡くなってしまった妹のことを書いた詩です


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